>1=ほのぼの系
>2=抱きしめありかも
>3=キスありかも
>4=妙Erかも
>5=Erかも
好きなヲタクかも!
ストパニなどの小説やら読んでます。
小説を書く練習だと思ってください。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
城で眠る1人のお姫様。
この眠りを覚ますには王子様の口付け――。
「むにゃむにゃ・・・」
「まーったくもぅ!!今日は珍しいわねぇ~」
只今の時刻8時
こんな時間まで寝ているのは木乃香である。
いつもなら早く起きて朝食を作ってくれているのに・・・・
本当に今日は珍しい。そう思っていた明日菜はふと、あるおとぎ話を思い出した。
たしか――悪い魔女によって眠らされたお姫様。
そのお姫様を助け出そうと戦う王子様。
そして悲しみに震える王子様はお姫様にキスをする。
するとお姫様は目を覚ましめでたくゴールイン。
そんな話があったようなぁ~
それならばと明日菜は木乃香のベットに近づいた。
「姫。只今起して差し上げます。んむぅ~」
明日菜の唇が木乃香の唇に触れる。
その前に豪快な爆裂音が聞こえた。
「はぁはぁ・・・申し訳ありませんお嬢様!!!!私とした事が寝坊なんて・・・・」
「あ・・・」
「はぁ!?」
「お、おはよう~刹那さん」
「あ、明日菜さん・・・あなたは一体・・ナニをなさってるんですか―――――!!!」
「ぎゃぁ――――――――!!!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ごめんなさい。」
「もういいですよ。しかし・・・本当に珍しいですね」
「私もビックリしたのよ~起してもなかなか起きてくれなくて、まったく困ったもんよね」
「(いつもはあなたが起きないんですけど?)」
「とりあえず、刹那さん。木乃香起してくんない?」
「え、私がですか!?」
「あったりまえじゃなーい!!刹那さんじゃなきゃ誰が起すのよ!!」
「(明日菜さんが起してくれれよいのでは?)」
「じゃぁ!よろしく~」
「ちょ・・・明日菜さん!!」
バタン
ドアが閉まる音だけがその部屋に響いた。
その言葉を聞いた刹那は一瞬体が熱くなって頭がクラッとした。
刹那は目を閉じゆっくり自分の額を木乃香の額に置いた。
目を開けた2人は見詰め合い 微笑んだ
優しく口付けをする。何度も口付けをする。
そしてだんだんと舌を入れ絡める
唇を離すと木乃香は刹那の頭に手を伸ばす。
すると刹那の黒く美しい髪がなびく。
刹那は明日菜に一礼し優しく微笑んだ。
そして刹那は部屋へ走っていった。
木乃香の居る部屋へ 愛しい人の元へ
明日菜は刹那を見送りながら小さく呟いた。
「無自覚・・なんだからっ」
刹那は走った。焦る気持ちを押さえながら全力で走った。
寮までの距離はそんなになかったため目的地にはすぐ到着した。
部屋の前で息を整えながらゆっくりとドアノブに手を掛ける。
このドアの向こうにはお嬢様がいる・・・・
何て言ったらいいのだろう・・・・どんな顔で会えばいいのだろう
会った時・・・なんて言われるのだろう
会いたいと思う気持ちと会いたくないと思う気持ちが交差する。
さっき明日菜さんから聞いた話を思い出す。
『本当はすっごく不安なんだよ』
会わなければいけない・・・・会って気持ちを伝えなければいけない
拳を作りそっとドアを叩こうした時ドアがゆっくりと開いた。
ドアの向こうにはお嬢様が、笑顔で立っていた。
「おかえり、せっちゃん」
「朝倉!?」
「へ、何?」
「屋上で刹那さんとナニやってたのよ!!」
「何だ明日菜見たの?」
「見たし聞いたの――!!!」
「明日菜ってば覗き~?」
「朝倉ぁ!!!!」
「はいはい、教えるから怒らない」
「落ちついてください」
「実はさぁ~私最近モテてるらしくて、ラブレターとか
いっぱい貰うんだよねぇ~」
「はぁ?」
「いや、だからモテるんだって」
「う~ん、とりあえず刹那さんを連れ戻す?」
このまま放っておくのはかわいそうだからと
明日菜は刹那を連れてきたほうがいいと考えた。
しかし、木乃香の返事はあっけなぃものだった。
「どこにいるかわからんやろ・・」
「そうだけど・・」
気分を紛らわせようとお茶を入れに席を立つ木乃香。
その姿を見つめる明日菜はある事を決心する。
お茶を飲むか、明日菜に言う(とう)木乃香
返事がないことを不思議に思い後ろを振り返ったが
そこに明日菜の姿はなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~
「ハァハァハァ」
誰もいない校舎に聞こえるのは走る足音と荒い息遣い
明日菜は廊下を必死に走っていた。
色んな教室を開けては走るの繰り返し
いくら同じ行動を繰り返してもある人物はどこにもいない・・
とうとう屋上に辿りついた明日菜はドアノブに手をかける
すると誰かの声が聞こえてきた。
明日菜はそっと壁に耳を付けた。